換気量の計算方法は部屋の用途によって異なります。居室(オフィス・会議室)は建築基準法に基づく法定換気量、トイレ・浴室は換気回数による計算が基本です。この記事では、換気量の計算式・例題・部屋別の換気回数基準をわかりやすく解説します。

換気量の計算方法は3種類

計算方法概要主な用途
①換気回数による計算室容積 × 換気回数(回/h)で算出する簡易計算トイレ・浴室・倉庫など
②法規制による計算建築基準法の式で法定換気量を算出人が常時在室する居室
③許容値による計算室内の汚染物質の発生量と許容濃度から算出特殊作業室など

実務では①と②を用いることが多く、両者を計算して大きい値を採用します。

居室の換気量計算(法規制による計算)

人が常時在室する居室は、建築基準法第28条の2(シックハウス対策)に基づく計算式を使います。

📐 居室の法定換気量計算式(建築基準法)

V(m³/h)≧ 20 × Af ÷ N

V:有効換気量(m³/h)
Af:居室の床面積(m²)※換気上有効な開口部がある場合は減算可
N:1人当たりの占有面積(m²)※特殊建築物は最大3、その他は最大10

計算例①:居室25㎡・1人あたり占有10㎡

項目数値
床面積 Af25 m²
1人当たり占有面積 N10 m²
換気上有効な窓なし
必要換気量 V20 × 25 ÷ 10 = 50 m³/h

計算例②:100㎡の会議室・常時10人在室

項目数値
床面積 Af100 m²
在室人数10人
1人当たり占有面積 N100 ÷ 10 = 10 m²
必要換気量 V20 × 100 ÷ 10 = 200 m³/h

トイレ・浴室の換気量計算(換気回数による計算)

トイレ・浴室など臭気・湿気が発生する室は換気回数による計算を使います。

📐 換気回数による換気量計算式

Q(m³/h)= 室容積(m³)× 換気回数(回/h)

室容積 = 床面積(m²)× 天井高(m)

計算例:トイレ(床面積30㎡・天井高2.5m)

項目数値
床面積30 m²
天井高2.5 m
室容積30 × 2.5 = 75 m³
換気回数(中央値)10 回/h
必要換気量75 × 10 = 750 m³/h

計算例:浴室(床面積10㎡・天井高2.5m)

項目数値
床面積10 m²
天井高2.5 m
室容積10 × 2.5 = 25 m³
換気回数(中央値)5 回/h
必要換気量25 × 5 = 125 m³/h

部屋用途別の推奨換気回数一覧

部屋用途推奨換気回数(回/h)計算方法
居室・オフィス法規制による計算(V≧20Af÷N)
会議室法規制による計算
トイレ・洗面所5〜10換気回数による計算
浴室・シャワー室3〜7換気回数による計算
湯沸室6〜10換気回数または法規制(ガス機器がある場合)
書庫・倉庫5換気回数による計算
厨房(業務用)発熱量・排ガス量による計算

換気設計でよくある失敗

失敗① 換気回数だけで居室の換気量を決める
居室は法定換気量(V≧20Af÷N)が必要です。換気回数だけで設計すると法定基準を下回る可能性があります。
失敗② 給気量と排気量のバランスを無視する
排気量だけ大きくすると室内が負圧になり、ドアが重くなったり外気が隙間から無制御に流入します。給気量=排気量を基本に設計しましょう。

まとめ

  • 居室は建築基準法の法定換気量(V≧20Af÷N)で計算する
  • トイレ・浴室は室容積 × 換気回数で計算する
  • 換気回数と法定換気量の両方を計算し、大きい値を採用する
  • 部屋用途ごとに推奨換気回数が異なるため、一覧表を参考に設計する

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繊細な設備屋けー君
設備施工管理として10年働いております。 図面作成他何かお手伝いできる事がございましたらご連絡お願いいたします 資格・・1級管工事施工管理技士、甲種Ⅰ類消防設備士、電気工事士です どうかぜひとも読んでいって下されば幸いです