喫煙室を建屋内に設ける場合、扉付近で風速0.2m/s以上の排気風速を確保することが義務付けられています。これは室内を負圧に保ち、タバコの煙を室外に漏らさないためです。

この記事では、ファン風量・ドアガラリサイズの計算方法を例題を使って解説します。

喫煙室換気の基本ルール

項目基準・内容
根拠法令健康増進法・労働安全衛生法第68条の2
目的受動喫煙の防止(たばこを吸わない人の健康を守る)
必要風速(扉開口部)0.2 m/s 以上(喫煙室を負圧に保つため)
換気方式機械排気+自然給気(ドアガラリから給気)が一般的
風量調整VD(風量調整ダンパー)を必ず設置して調整

計算手順(例題)

条件:扉の寸法 横1.0m × 縦2.1m

STEP1:排気ファンの風量計算

項目計算式結果
開口面積2.1 × 1.02.1 m2
必要面風速基準値0.2 m/s
必要換気量2.1 × 0.2 × 36001,512 m3/h
選定ファン風量1,512 m3/h 以上で選定1,550 m3/h のファンを選定

STEP2:ドアガラリのサイズ計算

ガラリとは外気を取り入れるための通気口です。小さすぎると給気不足になり、風切り音や換気不良の原因となります。

項目計算式結果
必要ガラリ有効面積1,550 / (3,600 × 2)0.215 m2 → 約0.22 m2
ガラリ寸法の例縦2.0m × 横0.15m有効面積0.30 m2(余裕あり)

ガラリの有効開口率は約50〜60%です。カタログの「有効面積」で確認してください。

第一種・第二種施設の違い

区分施設例喫煙ルール
第一種施設学校・病院・児童福祉施設・行政機関の庁舎通常立ち入らない場所に特定屋外喫煙場所のみ設置可
第二種施設事務所・工場・ホテル・旅館・飲食店原則屋内禁煙。喫煙を認める場合は喫煙専用室が必要

VD(風量調整ダンパー)の重要性

状況対処
ガラリが計画より小さかった場合風切り音が発生 → VDを絞って風量を調整
VDを絞った場合の風速確認ガラリ面風速が0.2m/s以上あることを測定して確認
設置タイミング排気ファン直近に必ず設置する

まとめ

確認ポイント内容
必要風速扉開口部で 0.2 m/s 以上を確保
ファン風量開口面積 × 0.2 × 3,600 m3/h 以上
ガラリ面積換気量 / (3,600 × 2) m2 以上(有効面積)
VD必ず設置し、施工後に風量・風速を実測調整

📄 この記事で紹介した計算をそのまま使えるExcelテンプレートをnoteで販売中です

【設備設計】換気回数計算書 Excel|室別換気量・換気回数・OK/NG判定付き
👉 noteで購入する(¥980)

🎁 設備設計Excelテンプレート 9点セットもnoteで販売中(単品合計¥9,840 → セット¥3,980・約60%OFF)

【設備設計】現場で使えるExcel計算書テンプレート 9点セット
👉 noteでセット購入する(¥3,980)

ABOUT ME
アバター画像
繊細な設備屋けー君
設備施工管理として10年働いております。 図面作成他何かお手伝いできる事がございましたらご連絡お願いいたします 資格・・1級管工事施工管理技士、甲種Ⅰ類消防設備士、電気工事士です どうかぜひとも読んでいって下されば幸いです