この記事では、建設業経理士試験で頻出の減価償却について、定額法・定率法・生産高比例法の違いから仕訳・月割計算まで表形式でわかりやすく解説します。

① 減価償却とは

減価償却とは、時間の経過とともに価値が減っていく固定資産の取得費用を、使用期間にわたって少しずつ費用として計上する会計処理です。一度に全額費用にするのではなく、使用期間に分けて費用化することで、正確な損益を表します。

② 方法別の比較表

項目定額法定率法生産高比例法
毎年の償却額一定最初多く・後半少ない利用量に比例
計算の基礎取得原価未償却残高取得原価×利用量
主な対象建物・備品機械・車両採掘設備・航空機
特徴シンプル・安定初期に多く償却実際の使用量に連動
試験頻度◎ 最頻出○ 頻出△ たまに

③ 計算式と具体例

📐 定額法
年間償却額 = 取得原価 × 1 ÷ 耐用年数

例)取得原価 ¥1,000,000・耐用年数5年・残存価額ゼロ

年間償却額 = 1,000,000 × 1/5 = 200,000円(毎年同じ)

年度償却額減価償却累計額帳簿価額
1年目200,000200,000800,000
2年目200,000400,000600,000
3年目200,000600,000400,000
4年目200,000800,000200,000
5年目200,0001,000,0000
📐 定率法
年間償却額 = 未償却残高(帳簿価額) × 償却率

例)取得原価 ¥1,000,000・償却率0.4

年度未償却残高償却額帳簿価額
1年目1,000,000400,000600,000
2年目600,000240,000360,000
3年目360,000144,000216,000
4年目216,00086,400129,600

→ 最初が多く、だんだん少なくなるのが特徴

📐 生産高比例法
年間償却額 = 取得原価 × 当期実際利用量 ÷ 見積総利用量

例)取得原価 ¥180,000・見積総利用量7,200単位・当期実際利用量1,232単位

償却額 = 180,000 × 1,232 ÷ 7,200 = 30,800円

→ 建設業経理士第38回第5問の機械装置(工事現場用)がこれにあたります

④ 記帳方法の比較(直接法 vs 間接法)

項目直接法間接法
仕訳減価償却費 / 建物減価償却費 / 減価償却累計額
資産の表示帳簿価額のみ取得原価・累計額・帳簿価額を表示
取得原価の確認できないできる
試験での頻度◎ 建設業経理士は間接法が主流
【間接法のBS表示例】
建物        88,000
 減価償却累計額 △ 4,000
 帳簿価額     84,000

⑤ 期中取得・月割計算

ケース計算方法
期中取得年間償却額 × 使用月数 ÷ 12
期中売却①当期分を償却 → ②売却の仕訳(2段階)
取得月の扱い問題文をよく読む(月初・月末で変わる)

例)12月1日取得・3月決算・年間償却額6,000円の場合

使用月数:12月・1月・2月・3月 = 4ヶ月

当期償却額 = 6,000 × 4/12 = 2,000円

⑥ 建設業特有のポイント

資産の用途費用科目理由
工事現場用機械・車両未成工事支出金(工事原価)工事の直接原価になるため
本社・事務所用建物・備品減価償却費(販管費)工事と無関係の一般管理費
💡 試験で迷ったら
「工事現場用」→ 未成工事支出金(工事原価)
「本社・事務所用」→ 減価償却費(販管費)
この区別が建設業経理士の試験で頻繁に問われます。必ず押さえておきましょう。

⑦ 仕訳のパターンまとめ

場面借方貸方
本社用建物・備品の償却(間接法)減価償却費減価償却累計額
工事現場用機械の償却(間接法)未成工事支出金減価償却累計額
固定資産を帳簿価額より高く売却現金など機械装置・固定資産売却益
固定資産を帳簿価額より低く売却現金など・固定資産売却損機械装置
⚠️ 試験でよく間違えるポイント
・定率法は未償却残高に償却率をかける(取得原価ではない)
・月割計算は取得した月からカウント(問題文で確認必須)
・工事現場用と本社用で費用科目が変わる
・改良費は資産に加算、原状回復費は費用(修繕費)

まとめ早見表

方法計算式特徴主な対象
定額法取得原価 × 1/耐用年数毎年一定建物・備品
定率法未償却残高 × 償却率初期に多い機械・車両
生産高比例法取得原価 × 当期利用量/総利用量利用量に比例採掘・現場機械

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設備施工管理として10年働いております。 図面作成他何かお手伝いできる事がございましたらご連絡お願いいたします 資格・・1級管工事施工管理技士、甲種Ⅰ類消防設備士、電気工事士です どうかぜひとも読んでいって下されば幸いです
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