給水負荷単位(FU:Fixture Unit)とは、衛生器具から排出される水の使用量を無次元数で表したものです。器具ごとのFU値を合計し、流量に換算することで給水管径を選定します。本記事では給水負荷単位の考え方・計算手順・管径選定の方法を解説します。

給水負荷単位(FU)とは

FU法はアメリカのHunter博士が提唱した手法で、日本でも給水・給湯配管の管径選定に広く使われています。各器具の「同時に使用される確率」と「1回あたりの使用水量」を考慮して数値化したものです。

主要衛生器具の給水負荷単位(FU)

器具名FU(給水負荷単位)最小管径(接続管)
大便器(洗浄弁・フラッシュバルブ)625 A
大便器(ロータンク)313 A
小便器(洗浄弁)420 A
小便器(ロータンク)213 A
洗面器(単水栓)113 A
洗面器(混合水栓)213 A
浴槽(混合水栓)413 A
シャワー213 A
台所流し(家庭用)213 A
掃除用流し320 A

💡 FU値は文献により若干異なる場合があります。設計基準書(SHASE-S206等)を参照してください。

FU合計から給水量への換算(ハンター曲線)

合計FU給水量の目安 [L/min]推奨管径の目安
〜5〜1520 A
6〜1015〜2525 A
11〜2025〜4032 A
21〜4040〜6040 A
41〜8060〜9050 A
81〜16090〜13065 A
161〜300130〜17575 A
301〜500175〜225100 A

💡 上記は目安です。実際は流速(給水管 2 m/s以下・給湯管 1.5 m/s以下)も確認して選定してください。

管径選定の手順

ステップ内容
① 器具リストの作成フロア・系統ごとに器具名・台数を整理
② FU合計の計算各器具のFU × 台数を合算
③ 給水量への換算ハンター曲線(上記表)で流量を読み取る
④ 管径の仮選定流量と流速(2 m/s以下)から管径を選定
⑤ 圧力損失の確認Hazen-Williams式で各区間の損失を計算し、末端圧力を確認
Q [L/min] から管径の確認 A [m²] = Q / (v × 1000 / 60) → d [mm] = 2 × √(A / π) × 1000 Q:流量 [L/min] v:許容流速(給水2 m/s・給湯1.5 m/s) A:必要断面積 [m²]

現場でよくある失敗3選

❌ 失敗① フラッシュバルブとロータンクのFUを混同する大便器でもフラッシュバルブ(6 FU)とロータンク(3 FU)では2倍異なります。図面の器具仕様を必ず確認してFUを割り当ててください。
❌ 失敗② 流速チェックを省略するFU法で管径を決めたあと、流速(給水2 m/s以下)の確認を忘れると配管騒音・ウォーターハンマーの原因になります。流速確認は必須です。
❌ 失敗③ 給水と給湯で同じFU表を使う給水と給湯では許容流速の基準が異なります(給水2 m/s・給湯1.5 m/s)。給湯配管は給水よりも管径を一回り大きくするケースが多いです。

まとめ

項目内容
FU法の基本各器具のFU値を合計→ハンター曲線で流量換算→管径選定
大便器(フラッシュ弁)6 FU(最大)
給水管の許容流速2 m/s以下
給湯管の許容流速1.5 m/s以下
圧力損失確認末端器具でも必要圧力(フラッシュ弁70 kPa以上等)を確保

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繊細な設備屋けー君
設備施工管理として10年働いております。 図面作成他何かお手伝いできる事がございましたらご連絡お願いいたします 資格・・1級管工事施工管理技士、甲種Ⅰ類消防設備士、電気工事士です どうかぜひとも読んでいって下されば幸いです