リモコンサーモと機器本体サーモの違いを解説
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空調設備の設計・施工・運用においてよく出てくる「本体サーモ」と「リモコンサーモ」。この違いを理解していないと、温度が合わない・クレームが出る・試運転で迷う、といったトラブルにつながります。
この記事では、設備担当者向けに図解付きで違いを整理します。
コンテンツ
サーモスタットとは?(基本のおさらい)
サーモスタット(サーモ)とは、室内温度を検知し、設定温度に合わせて空調機を運転・停止させる制御装置です。
ポイントは「どこで温度を測っているか」。これが本体サーモとリモコンサーモの決定的な違いになります。
本体サーモとは(室内機で温度を測る)

本体サーモは室内機(空調機本体)に内蔵されたセンサーで温度を測り、運転を制御します。
本体サーモの特徴
- 室内機内部の空気温度を検知する
- 天井付近の温度を拾いやすい
- 吹出し空気の影響を受けやすい
- 実際の体感温度とズレやすい
「人が暑い/寒い」と感じていても、機械的には設定温度に達しているという状態が起きやすくなります。
本体サーモが向いている空間
- 小規模な個室
- 倉庫・機械室
- 温度ムラが少ない場所
リモコンサーモとは(人のいる位置で温度を測る)
リモコンサーモは室内機とは別に設置したリモコン(壁付けサーモスタット)のセンサーで温度を測り、運転を制御します。
リモコンサーモの特徴
- 人が実際にいる高さ・位置の温度を検知できる
- 吹出し空気の影響を受けにくい
- 体感温度に近い制御が可能
- 配線工事が別途必要
設置位置の注意(重要)
リモコンサーモを設置してはいけない場所:
- 直射日光が当たる場所
- 吹出し口の直下
- 機器発熱の近く
推奨設置場所:
- 人が滞在する場所
- 内壁側
- 空気が滞留しにくい位置
リモコンサーモが向いている空間
- 事務所・店舗
- 学校・病院
- 天井が高い・広い空間
本体サーモとリモコンサーモの違い【比較表】
| 比較項目 | 本体サーモ | リモコンサーモ |
|---|---|---|
| センサー位置 | 室内機内部 | 壁付けリモコン |
| 温度検知精度 | 体感とズレやすい | 体感に近い |
| コスト | 低い(追加工事不要) | やや高い(配線工事必要) |
| 向いている用途 | 個室・倉庫・機械室 | 事務所・店舗・病院 |
| 温度ムラへの対応 | 弱い | 強い |
設備設計・施工での注意点
- 設計段階でリモコンサーモか本体サーモかを確定させる(後から変更は配線工事が必要)
- 試運転時はリモコンサーモの設置位置を必ず確認する
- クレーム対応時はどのサーモが制御しているかを最初に確認する
- リモコンサーモは直射日光・吹出し口直下を必ず避ける
まとめ
- 本体サーモ:室内機内部で温度測定。コスト低・小規模向け
- リモコンサーモ:人のいる位置で温度測定。体感温度に近い制御が可能
- 広い空間・人が多い場所はリモコンサーモが適切
- 設置位置を誤るとリモコンサーモでも誤作動が起きる
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