厨房エアコンの能力選定方法|給食棟・飲食店の冷房負荷計算を図解
スポンサーリンク
厨房エアコンの能力選定方法
給食棟・飲食店の冷房負荷計算を図解でわかりやすく解説
📋 この記事でわかること
- 厨房エアコンの能力選定に必要な考え方
- 室内冷房負荷・外気負荷の計算方法
- 厨房特有の注意点(補給空気・負圧)
- 具体的な計算例(保育園給食棟46m²)
コンテンツ
厨房エアコン選定の基本的な考え方
厨房は一般的な事務所や居室と異なり、以下の理由で空調負荷が非常に大きくなります。
| 熱源 | 内容 |
|---|---|
| 調理機器の発熱 | ガステーブル・スチコン・ガス回転釜など |
| 人体発熱 | 調理作業員(動作が活発なため発熱量大) |
| 外壁・屋根からの熱 | 特に夏季の西日・屋根面からの輻射熱 |
| 外気負荷 | 大量換気による高温外気の流入 |
⚠️ 重要ポイント
厨房は換気量が非常に多いため、外気負荷が室内負荷と同程度かそれ以上になることがあります。換気計画と空調計画はセットで検討してください。
厨房は換気量が非常に多いため、外気負荷が室内負荷と同程度かそれ以上になることがあります。換気計画と空調計画はセットで検討してください。
冷房負荷の計算手順
① 室内冷房負荷
冷房負荷[kW] = 床面積[m²] × 単位負荷[W/m²] ÷ 1000
用途別の単位負荷目安
| 用途 | 単位負荷(W/m²) |
|---|---|
| 事務所 | 90〜120 |
| 飲食店(客席) | 150〜200 |
| 厨房・給食室 | 200〜300 |
② 外気負荷
外気顕熱負荷[kW] = 0.33 × 外気量[m³/h] × 温度差[℃] ÷ 1000
厨房の補給外気量は排気量の20〜30%を目安にします。
計算例:保育園給食棟(46m²)
建物条件
厨房面積:46.30m² / 天井高:2,650mm / 木造1階建て
排気量(フード合計):12,656 m³/h
厨房面積:46.30m² / 天井高:2,650mm / 木造1階建て
排気量(フード合計):12,656 m³/h
① 室内冷房負荷
46.30m² × 250W/m² ÷ 1000 = 11.6kW
② 外気負荷
補給外気量 = 12,656 × 25% ≒ 3,164 m³/h
0.33 × 3,164 × (35−26) ÷ 1000 ≒ 9.4kW
※外気35℃・室内26℃想定
0.33 × 3,164 × (35−26) ÷ 1000 ≒ 9.4kW
※外気35℃・室内26℃想定
③ 合計冷房能力
11.6 + 9.4 = 約 21kW(6馬力相当)
厨房特有の注意点
1. 補給空気(メイクアップエア)の検討
フードで大量に排気すると室内が負圧になり、エアコンの効きが極端に悪くなります。
排気量が多い厨房では補給空気(外気を直接取り入れる給気口)を設けて負圧を防ぐことが重要です。
2. エアコンの吹出し方向
フードの近くにエアコンを設置すると、吹出し気流がフードの捕集効率を下げてしまいます。
エアコンの吹出しはフードから離れた位置に向けるのが基本です。
3. 機種選定のポイント
| メーカー | 機種例 | 冷房能力 |
|---|---|---|
| 三菱電機 | PL-ERP224EEF | 22.4kW |
| パナソニック | PA-P224K6 | 22.4kW |
| ダイキン | SZRM56BCT | 56kW(大型) |
まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 単位負荷 | 200〜300 W/m²(厨房) |
| 外気負荷 | 排気量の25%を補給外気として計算 |
| 注意点 | 負圧対策・吹出し方向・補給空気 |
厨房の空調設計は換気計画と切り離せません。フードの排気量計算と合わせて検討することで、より精度の高い能力選定ができます。
リンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
⚡ 設備設計Excelテンプレート 9点セット
配管摩擦損失・給湯設備・換気量・ダクトサイズなど現場で使える計算書を全部まとめて
¥3,980
(単品合計 ¥9,840 → 約60%OFF)