給湯配管のサイズ選定方法を流量線図を用いて解説
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給湯配管のサイズ選定は給湯負荷単位法を使います。器具ごとの負荷単位を合計し、流量線図から同時使用水量を読み取り、適正流速以下になる管径を選定します。この記事では手順を例題付きでわかりやすく解説します。
コンテンツ
給湯配管サイズ選定の手順
| STEP | 内容 |
|---|---|
| STEP 1 | 各器具の給湯負荷単位を確認する |
| STEP 2 | 器具台数 × 負荷単位 を合計する |
| STEP 3 | 流量線図から同時使用水量(L/min)を読み取る |
| STEP 4 | 適正流速(1.0 m/s以下)になる管径を選定する |
STEP 1|給湯負荷単位表
| 器具名 | 集合住宅 | ホテル・寄宿舎 | 病院 | 工場 | 学校・体育館 |
|---|---|---|---|---|---|
| 個人洗面器 | 0.75 | 0.75 | 0.75 | 0.75 | 0.75 |
| 一般洗面器 | — | 1.0 | 1.0 | 1.0 | 1.0 |
| 洋風浴槽 | 1.5 | 1.5 | 1.5 | — | — |
| シャワー | 1.5 | 1.5 | 1.5 | 3.5 | 1.5 |
| 台所流し | 0.75 | 1.5 | 3.0 | 3.0 | 0.75 |
| 配膳流し | — | 2.5 | 2.5 | — | 2.5 |
| 掃除流し | 1.5 | 2.5 | 2.5 | 2.5 | 2.5 |
| 手洗い(洗面器換算) | 0.75 | 0.75 | 0.75 | 0.75 | 0.75 |
STEP 2|例題で負荷単位を合計する
例題:学校にて手洗い5個・配膳流し5個・シャワー2台がある場合の給湯配管径を求めよ
| 器具名 | 負荷単位(学校) | 台数 | 小計 |
|---|---|---|---|
| 手洗い(洗面器換算) | 0.75 | 5台 | 3.75 |
| 配膳流し | 2.5 | 5台 | 12.5 |
| シャワー | 1.5 | 2台 | 3.0 |
| 合計 | — | — | 19.25 |
STEP 3|流量線図から同時使用水量を読み取る
給湯負荷単位の合計(約19単位)を流量線図のX軸に当て、Y軸から同時使用水量を読み取ります。
| 給湯負荷単位合計 | 同時使用水量の目安(L/min) |
|---|---|
| 5単位 | 約 10 L/min |
| 10単位 | 約 16 L/min |
| 20単位 | 約 25 L/min |
| 30単位 | 約 32 L/min |
| 50単位 | 約 42 L/min |
| 100単位 | 約 60 L/min |
今回の例題では負荷単位合計 ≒ 19単位 → 同時使用水量 約 25 L/min
STEP 4|管径を選定する
給湯配管の適正流速は 1.0 m/s以下 を基準とします。
| 管径(呼び径) | 内径(mm) | 流速1.0 m/s時の流量(L/min) | 流速1.5 m/s時の流量(L/min) |
|---|---|---|---|
| 15A | 約15.9 | 約 12 | 約 18 |
| 20A | 約21.6 | 約 22 | 約 33 |
| 25A | 約27.2 | 約 35 | 約 52 |
| 32A | 約35.7 | 約 60 | 約 90 |
| 40A | 約41.2 | 約 80 | 約 120 |
| 50A | 約52.7 | 約 130 | 約 195 |
同時使用水量 約25 L/min → 流速1.0 m/s以下で対応できる最小管径は 25A → 答え:25A
管径選定のポイント
- 給湯配管は流速1.0 m/s以下が基本(エロージョン腐食防止)
- 循環配管(返湯管)は0.5 m/s以下が目安
- ホテル・病院など同時使用率が高い施設は余裕を持った選定が必要
- 管径は計算値より1サイズ上を選ぶと安全
- 配管材料は銅管・ステンレス管・架橋ポリエチレン管が一般的
まとめ
- 器具ごとの給湯負荷単位を合計する
- 流量線図から同時使用水量(L/min)を読み取る
- 流速1.0 m/s以下になる管径を選定する
- 例題(学校・19単位)→ 同時使用水量 約25 L/min → 25A選定
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