「シックハウス対策の換気量と一般換気量、どちらで設計すればいいの?」と迷う方は多いです。答えは両方計算して大きい方を採用することです。

この記事では2種類の換気量の違いと計算手順を、例題を使ってわかりやすく解説します。

2種類の換気量の違い

種類根拠法令目的計算のポイント
シックハウス対策換気量建築基準法28条の2化学物質(ホルムアルデヒド等)を排出換気回数n×床面積×天井高
一般換気量建築基準法28条・換気設備規定在室者への新鮮空気供給・CO2排出在室人数×一人当たり必要換気量

設計時は必ず両方を計算し、大きい値で機器・ダクトを選定してください。小さい方を採用すると法定基準未達になる場合があります。

シックハウス対策換気量の計算

計算式

記号意味
V必要換気量(m3/h)= n × A × h
n換気回数(回/h)住宅等の居室:0.5回 その他の居室:0.3回
A居室の床面積(m2)図面より
h居室の天井高さ(m)図面より

計算例

条件計算結果
床面積100m2・天井高2.5m・居間(住宅)0.5 × 100 × 2.5125 m3/h 以上
床面積100m2・天井高2.5m・事務所(その他)0.3 × 100 × 2.575 m3/h 以上

一般換気量の計算

計算式

記号意味補足
V有効換気量(m3/h)= 20 × Af / N
Af居室床面積(m2)空調の場合:S 機械換気の場合:S – 20a(a=有効開口面積)
N一人当たりの占有面積(m2/人)実況に応じて設定。N>10 の場合は N=10 とする

計算例

条件計算結果
床面積100m2・占有面積5m2/人・窓有効開口0.25m2Af = 100 – 20×0.25 = 95
V = 20 × 95 / 5
380 m3/h 以上
床面積100m2・占有面積5m2/人・窓なし(機械換気のみ)Af = 100
V = 20 × 100 / 5
400 m3/h 以上

どちらの換気量を採用するか

比較シックハウス対策一般換気量
法的優先度建築基準法で義務(住宅等)衛生・快適性の確保
計算例の結果125 m3/h380 m3/h
→ 大きい方を採用(通常は一般換気量が大きくなる)

現場でよくある失敗3選

❌ 失敗① シックハウス換気量と一般換気量の大きい方を採用しない

シックハウス対策換気量(0.5回/h)と衛生・熱負荷から算出した一般換気量は別計算です。小さい方を採用すると法定基準未達になります。

対策:両方を計算し、大きい方の換気量で機器選定・ダクトサイズを決める。

❌ 失敗② 居室面積にクローゼット・押入れを含めて計算する

シックハウス対策の換気量計算に使う「居室の床面積」は、収納スペースを含む場合と含まない場合で解釈が分かれます。過小評価になりやすいので注意が必要です。

対策:設計段階で監理者・確認検査機関に「居室面積の算定方法」を確認してから計算する。

❌ 失敗③ 第三種換気で給気口の開口面積を確保しない

第三種換気(機械排気+自然給気)では、給気口の有効開口面積が不足すると室内が過負圧になり換気量が計算値を下回ります。

対策:給気口の有効開口面積を換気量から逆算し、必要面積を確保する(目安:換気量[m³/h]÷1.5≒開口面積[cm²])。

まとめ

ポイント内容
計算式①シックハウス:V = n × A × h(住宅0.5回、その他0.3回)
計算式②一般換気:V = 20 × Af / N(窓が大きいほど機械換気量は減る)
採用ルール①と②を両方計算し、大きい方で機器・ダクトを選定

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繊細な設備屋けー君
設備施工管理として10年働いております。 図面作成他何かお手伝いできる事がございましたらご連絡お願いいたします 資格・・1級管工事施工管理技士、甲種Ⅰ類消防設備士、電気工事士です どうかぜひとも読んでいって下されば幸いです