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空気線図の見方を解説します

近年悩ませている事があります。それは冷媒管を始めとする各設備の結露問題です。
設備施工管理で働いていると毎年夏場結露問題でのクレーム対応に追われます。
ですが、「なぜ結露するのか」という原因を理解できれば対処を行えます。
この記事では結露が発生する原因を空気線図を用いて紹介したいと思います。
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結露の主な発生原因は温度が高い時と湿度が高い時に発生する
結露の原因は、温度差と湿度が関係しています。
天井内配管のスケッチと空気線図を用いて説明します

夏場の天井裏は非常に暑く、湿気も多い状態です。
ですがエアコンに使用する冷媒配管は非常に温度が低いので温度と湿度の関係で結露してしまうのです
例題・・相対湿度50%、温度30°の場合
例題
相対湿度(みどり線)50%、天井内の温度(むらさき線)30℃の時に冷媒管自体の温度がいくらだと結露するか?
答え 19℃で結露する
湿度と温度の関係を表した図が空気線図です。
湿度が高く温度が低い場合露天温度が低くなり結露が発生します

湿度を下げると露点温度が上がるため結露しにくくなる
天井内に換気設備を設けた場合の天井内は湿度は下がります。ここで相対湿度が40%に下がったとして仮定して空気線図で説明します

例題・・相対湿度40%、温度30°の場合
例題
相対湿度(みどり線)40%、天井内の温度(むらさき線)30℃の場合冷媒管自体の温度がいくらまでさがると結露するか?
答え 14℃で結露する。
10パーセント湿気を減らすことで結露が開始する温度が5℃下がります。
つまり結露が発生しにくくなります。
空気線図をみることで温度、湿度の関係がわかりやすくなりますね。

まとめ
結露の防止方法
- 湿度を取る事・・換気設備を適切に設ける
- 保温を行うこと。
- 除湿機を設けること。
- 折半屋根屋根は天井内に熱が溜まりやすく湿気がこもり安い。配管が結露しやすいので換気設備は必ず設ける。
建築業者(元請け)さんはこの結露問題が発生すると、どうしても設備単体での修繕処置を求めてこられます。
ですがやはり建物は建築、設備、電気が一体となっていますので各分野を単体で考えるのでなくすべての建築条件も加味していくことが大切だと思います。
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