「CO2濃度1000ppmという基準はどこから来るの?」「CO2濃度が高いと何が起きるの?」という疑問をよく聞きます。コロナ禍以降、換気の重要性が注目され、CO2モニターを設置する施設も増えました。

この記事ではCO2濃度の基準値・人体への影響・必要換気量の計算方法を解説します。

CO2濃度の基準値

CO2濃度状態根拠・備考
400 ppm大気中の濃度(屋外)通常の外気
1,000 ppm以下良好(推奨基準)建築物衛生法・学校環境衛生基準
1,000〜2,000 ppmやや悪い(眠気・集中力低下)換気不足のサイン
2,000〜5,000 ppm悪い(頭痛・倦怠感)早急な換気が必要
5,000 ppm以上危険(吐き気・意識障害)労働安全衛生法の作業環境基準

1000ppm基準の根拠

1000ppmという基準は建築物衛生法(ビル管理法)で定められた室内環境基準です。人が呼気として排出するCO2は約4%(40,000ppm)で、外気(400ppm)と混合した結果が1000ppm以下になるよう換気量を設計します。

CO2濃度から必要換気量を計算する

計算式

記号意味
Q必要換気量(m3/h)= n × M / (Ci – Co)
n在室人数(人)実況に応じて設定
M一人当たりのCO2発生量(m3/h)安静時:0.02 m3/h 軽作業:0.04 m3/h
Ci室内CO2許容濃度0.001(1,000ppm)
Co外気CO2濃度0.0004(400ppm)

計算例

条件計算結果
10人在室・安静時(事務作業)10 × 0.02 / (0.001 – 0.0004)約333 m3/h
10人在室・軽作業10 × 0.04 / (0.001 – 0.0004)約667 m3/h
一人当たりに換算(事務作業)0.02 / 0.0006約33 m3/h/人

設計でよく使われる「一人当たり30 m3/h」という値は、このCO2計算から導かれた目安値です。

建築物別のCO2管理基準

建築物の種類根拠法令CO2基準
特定建築物(延床3,000m2以上等)建築物衛生法1,000 ppm以下
学校学校環境衛生基準1,500 ppm以下(目標1,000ppm)
一般事務所・商業施設建築基準法・指針1,000 ppm以下が推奨
作業場(工場等)労働安全衛生法5,000 ppm以下

まとめ

ポイント内容
推奨基準室内CO2濃度1,000 ppm以下(建築物衛生法)
一人当たり換気量事務作業で約30〜33 m3/h/人が目安
計算式Q = n × M / (Ci – Co)
CO2モニター1,000ppmを超えたら窓開け・換気量増加で対応

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繊細な設備屋けー君
設備施工管理として10年働いております。 図面作成他何かお手伝いできる事がございましたらご連絡お願いいたします 資格・・1級管工事施工管理技士、甲種Ⅰ類消防設備士、電気工事士です どうかぜひとも読んでいって下されば幸いです