排水設備の「分流式」と「合流式」は、汚水・雑排水・雨水をどのように流すかの違いです。工事の際に接続を間違えると法令違反になるため、正しく理解しておくことが重要です。この記事では、分流式と合流式の仕組み・メリット・デメリット・見分け方をわかりやすく解説します。

排水の種類

建物から出る排水は大きく3種類に分類されます。

排水の種類内容
汚水トイレ(大便器・小便器)から出る排水
雑排水台所・お風呂・洗面・手洗いなどから出る排水
雨水屋根・地面に降った雨の排水

これら3種類をどのように下水道へ流すかで「合流式」と「分流式」に分かれます。

合流式とは

合流式排水の仕組み
合流式排水の仕組み(引用:鳥取市HP)

合流式は、汚水・雑排水・雨水をすべて1本の管に合わせて下水処理場へ流す方式です。古くからある都市部の下水道で多く採用されています。

内容
✅ メリット管が1本で済むため敷設コストが安い・スペースが少なくて済む
❌ デメリット大雨時に処理能力を超えると未処理の汚水が河川へ越流するリスクがある・雨水ますから臭気が上がりやすい

分流式とは

分流式排水の仕組み
分流式排水の仕組み(引用:鳥取市HP)

分流式は、汚水・雑排水と雨水を別々の管で流す方式です。近年整備される下水道では分流式が主流で、環境への負荷が少ない方式です。

内容
✅ メリット雨天時でも未処理汚水の河川流出リスクが低い・水質保護・衛生管理に優れる
❌ デメリット管が2本必要なため敷設コストが高い・施工が複雑になる

合流式と分流式の比較まとめ

比較項目合流式分流式
管の本数1本2本(汚水管+雨水管)
建設コスト安い高い
環境への影響大雨時に越流リスクあり低い
臭気雨水ますから臭気が出やすい出にくい
採用地域古い市街地に多い新しい地域・近年整備地区

工事で注意すること

改修工事や新築工事で排水配管を接続する際は、必ずその地域が合流式か分流式かを確認してから施工します。

⚠️ 分流式地域での注意点

分流式の地域では雨水を汚水管へ接続してはいけません。誤接続すると大雨時に汚水が逆流したり、下水処理場の負荷が増大する原因になります。

確認方法:各市区町村の下水道課に問い合わせるか、市区町村のHP上の下水道マップで確認できます。

まとめ

  • 合流式:汚水・雑排水・雨水を1本の管でまとめて下水へ → コスト安・越流リスクあり
  • 分流式:汚水管と雨水管を分けて流す → 環境負荷小・コスト高
  • 工事前にその地域が合流式か分流式かを必ず確認する
  • 分流式地域では雨水を汚水管へ誤接続しないよう注意

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繊細な設備屋けー君
設備施工管理として10年働いております。 図面作成他何かお手伝いできる事がございましたらご連絡お願いいたします 資格・・1級管工事施工管理技士、甲種Ⅰ類消防設備士、電気工事士です どうかぜひとも読んでいって下されば幸いです