設備技術者が現場で最もよく手にする図面のひとつが天井伏図です。空調・換気・照明・スプリンクラーなど、天井面に設置するすべての設備の位置が記載されており、施工図作成・現場施工・他業種調整のすべての場面で必要になります。

天井伏図とは

天井伏図とは、天井面を真下から見上げた図面です。「伏図(ふせず)」とは「上から見下ろした図」のことで、天井伏図は天井面にあるものをすべて見下ろした状態で表した図面です。

縮尺は1/50〜1/100程度で描かれ、建築・設備・電気のすべての天井面設置物が一枚の図面に集約されます。

天井伏図に記載される主な情報

  • 天井仕上げ材の種類と範囲(岩綿吸音板・石膏ボード・木目など)
  • 天井高さ(各部位のCH)
  • 点検口の位置・サイズ
  • 空調吹出口・吸込口の位置
  • 換気口・給気口の位置
  • 照明器具の位置
  • スプリンクラーヘッドの位置
  • 梁型・段差の位置
  • 天井点検口・ハッチの位置

設備技術者が天井伏図で確認するポイント

① 空調吹出口・吸込口の位置と数

天井カセット型エアコンや天井吹出口の位置・数は天井伏図で確認します。吹出口の位置がわかれば、天井裏のダクトルートを逆算して計画できます。

吹出口と吸込口の位置関係も重要で、ショートサーキットを防ぐために適切な距離が必要です。

② 点検口の位置と担当設備の確認

天井裏の設備(バルブ・継手・ダンパーなど)には点検口が必要です。天井伏図で点検口の位置を確認し、自分の担当設備がその点検口でメンテナンスできるかを必ず確認します。

点検口がない・位置が遠いという問題は現場でよくあるトラブルです。天井伏図の段階で指摘することが大切です。

③ 天井高さの変化(段差)の把握

天井伏図には天井の高さが記載されており、廊下・ホール・各室で異なることがあります。天井が下がる箇所(梁型・設備ボックスなど)では、ダクトや配管のルートが変わるため、事前に把握が必要です。

④ 他業種機器との干渉チェック

天井伏図は建築・空調・衛生・電気・消防のすべての天井面機器が記載されています。スプリンクラーと照明が干渉していないか、吹出口と照明が近すぎないかなど、他業種との位置関係を確認します。

⑤ 天井材の種類による施工方法の違い

岩綿吸音板・石膏ボード・金属天井など、天井材の種類によって点検口の取付方法・吹出口の取り合い方法が変わります。天井伏図で仕上げ材を確認してから施工図を作成します。

天井伏図は平面詳細図から作られる

天井伏図は平面詳細図の部屋形状・壁位置を基に作成されます。そのため、平面詳細図と天井伏図は必ずセットで読むことが基本です。

平面詳細図で部屋の用途・形状を把握し、天井伏図で天井面の設備配置を確認する。この2枚を往復しながら読むことで、天井裏の立体的な状況をイメージできるようになります。

まとめ

天井伏図は設備技術者が最も頻繁に使う図面のひとつです。吹出口・点検口・天井高さ・他業種機器の位置を確認することで、現場でのトラブルを未然に防げます。平面詳細図・断面図・矩計図と合わせて読む習慣をつけることで、図面全体を立体的に把握できるようになります。

ABOUT ME
アバター画像
K・O
設備施工管理として10年働いております。 図面作成他何かお手伝いできる事がございましたらご連絡お願いいたします 資格・・1級管工事施工管理技士、甲種Ⅰ類消防設備士、電気工事士です どうかぜひとも読んでいって下されば幸いです
設備設計エクセルテンプレート 9点セット

⚡ 設備設計Excelテンプレート 9点セット

配管摩擦損失・給湯設備・換気量・ダクトサイズなど現場で使える計算書を全部まとめて

¥3,980

(単品合計 ¥9,840 → 約60%OFF)

noteで購入する →