仕事(設備屋の話)

厨房における換気量の求め方

厨房で必要な換気計画の求め方を解説します

厨房は調理による臭気や熱、水蒸気や燃焼ガスが発生するため室外に匂いや燃焼ガスが漏れないように室内を負圧とします。

換気方式は排気量を多くした第一種換気とし、小規模の場合は第三種換気としても良いです。

換気量を求めるにあたり確認するポイントは厨房フードの種類とガスの種類になります

詳細は以下項目に書いているため例題を用いながら確認していただければと思います

換気量を求める計算式

排気のため厨房器具を覆うフードがあります。I型フードとII型フードがありどちらのフードを採用するかで換気量が異なります。

換気量の計算式
  • I型フードの場合 30×理論廃ガス量
  • II型フードの場合 20×理論廃ガス量

I型フードII型フード
排気フードの火源からの高さは1m以下とする排気フードの火源からの高さは1m以下とする
排気フードは、火源等を覆う事ができるものとする排気フードは、火源等及びその周囲(火源から排気フードの高さの1/2以内の水平距離にある部分をいう)を覆う事ができるものとする
排気フードの集気部分は、廃ガスを一様に捕集できる形状を有すること排気フードはその下部に5㎝以上の垂れ下がり部分を有し、その集気部分は、水平面に対し10度以下の傾斜を有すること
換気量k=30×理論廃ガス量換気量k=20×理論廃ガス量

法規上の理論廃ガス量

理論廃ガス量は都市ガス、液化石油ガス、灯油で分かれます。

都市ガス理論廃ガス量0.93(m3/(kw•h))
液化石油ガス理論廃ガス量0.93(m3/(kw•h))
灯油理論廃ガス量12.1(m3/kg)

例題

フード情報と理論廃ガス量の情報を確認したら例題を用いて計算して見ましょう

例題

ガス消費量が30kw,40k,50kwの厨房機器3台がある場合の厨房の必要換気量を求めよ。なお第1種換気を採用し、ガスは都市ガスとする

Q=0.93×30=840

Q=0.93×40=1120

Q=0.93×50=1400

排気量の合計3360m3

答え 排気量・給気量共には3360m3が必要。

ABOUT ME
繊細な設備屋けー君
子ども3人の子育てをしながら、建設業界の設備屋として約10年働いています。 日々精神的に追い詰められながら奮闘しています。 建設業界には絶対マッチしない繊細な気質でありながらも自身を変えていく過程や施工管理として働いて体験した内容をブログにて示したいと思います。 子育ての奮闘記もブログに記していきたいです。 私には目標がありその目標を達成したいと思います。 資格・・1級管工事施工管理技士、甲種Ⅰ類消防設備士、電気工事士です どうかぜひとも読んでいって下されば幸いです