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スリーブ入れの手順を説明していきます
設備工事で必須となるスリーブを入れる手順を説明します。
スリーブを入れる際の注意点は3点ありますので解説していきます
スリーブ入れの重点ポイントは
- 3D離すこと
- へりあき寸法を確保すること
- スリーブを入れる際は梁せい分離すこと
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①スリーブとスリーブの間は3D離す
スリーブ同士の距離が短いと構造体の強度が確保できないため、スリーブとスリーブの間には間隔を空けないといけません。
3Dの数値を算出する計算式は
(パイプ径+パイプ径)÷2×3 で求めることができます

適切な距離。いわゆる3D離した際の取り付け画像です。
次に実際に例題で計算してみましょう

画像 引用元 栗本鉄工所
①例題
(例題)
スリーブ径100Φと100Φを連続で梁に入れようとする場合スリーブ間はいくら離す必要があるか?
(100+100)÷2×3=300
答え 300㎜
②へりあき寸法を確保する
次にへりあき寸法も確保します
へりあき寸法とは梁の上下からスリーブの下端までの距離のことです。こちらも適切に確保していないと梁の強度に問題が出ます。

梁の全せい | へりあき寸法 |
500mm≦D< 700mm | L3≧175mm |
700mm≦D< 900mm | L3≧200mm |
900mm≦D<1250mm | L3≧250mm |
1250mm≦D | L3≧0.2Dmm |
梁のサイズによってへりあき寸法は変わってきます。
サイズが大きいほどへりあき寸法も大きくなります
②例題
例題
梁せい600㎜の場合のへりあき寸法はいくらか?
答え 175㎜
③スリーブを入れる際は梁せい分離すこと
スリーブの外側が梁せい分離した距離になるようにスリーブを取り付ける必要があります

③例題
例題
梁せい600㎜の時にスリーブ取り付け時の外側位置の寸法はいくら離れておけば良いか?
答え 600㎜
スリーブは梁の中心に取り付ける方が望ましいと言うことですね。
3点のポイントを考慮してスリーブ図を作成したら構造計算をしてもらう
ルートの検討が完了したらそのスリーブの位置や大きさは適正なのかを計算してもらいます。計算をしてもらうパターンは以下2点です
- 直接元請けの建築業者に図面を送りそこから補強筋と呼ばれるスリーブを入れた際に必要な補強材を取り扱う業者に計算してもらうパターン
- 設備業者から直接補強材を取り扱う業者に計算をしてもらうパターン
スリーブ計算書が出てきますでスリーブの位置に問題があれば計算書でNGと書いてありますので位置を修正しましょう。
上記の梁成や梁幅に対してのスリーブ系を守る事やへりあきなどを守れば大幅な修正はなく数センチの修正くらいで収まると思います。
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