家電リサイクル法対象となるエアコンの種類を解説

家電リサイクル法の対象エアコンを説明します。
改修工事現場では既存の空調機を撤去する作業もあり、家庭用エアコンも一部撤去品として混在しているケースもあります。
その際は家庭用エアコンに関しては既存冷媒ガス回収だけではなく家電リサイクル法に基づいて処理を行います。
家電リサイクルの対象のエアコン機器について解説したいと思います
家電リサイクル法とは
まず「家電リサイクル法」の説明を経済産業省ホームページから引用します
特定家庭用機器再商品化法(家電リサイクル法)は、一般家庭や事務所から排出されたエアコン、テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機などの特定家庭用機器廃棄物から、有用な部品や材料をリサイクルし、廃棄物を減量するとともに、資源の有効利用を推進するための法律です。
引用元 経済産業省ホームページから
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/kaden_recycle/fukyu_special
エアコンに関しては家庭用エアコンは経済活動を伴わない廃棄物であり一般廃棄物にあたります。対して業務用エアコンは経済活動を伴って排出された産業廃棄物です。
つまり家庭用エアコンは経済活動を伴わない一般廃棄物に当たるため、家電リサイクル法に基づき処分してリサイクルをしようという事です。
業務用エアコンと家庭用エアコンの違い
次に業務用エアコンと家庭用エアコンの違いを以下説明します
- 業務用エアコンは主にオフィス、店舗、工場、ホテル、レストランなどの商業施設や大規模な空間で使用されます。
広い空間を効率的に冷暖房することが目的です。
室内機は天井内カセットなど建物と一体化して取り付けることが多いです - 家庭用エアコンは一般家庭で使用され、リビングルームや寝室など、比較的小さな空間を対象にしています。
ルームエアコンの最大能力としては29畳用の9kwになります
店舗やビルなどに設置する能力が大きいものは業務用エアコンに該当します。
対して家庭用エアコンに関しては家庭の空間を冷暖房するため能力が小規模となります。最大能力は9kwになります。
家庭用エアコン(ルームエアコン)の銘板には「ルームエアコン」と記載がしてあります

家電リサイクル法対象機器
基本的にはルームエアコンは家電リサイクル対象工事になります。
- ルームエアコンの壁掛け型
- ルームエアコンの床置き型
家電リサイクル法対象外の機器
ルームエアコンでもハウジング型エアコンは家電リサイクル法の対象外機器になります。
ハウジングエアコンとは、エアコン本体が天井や壁に埋め込まれているタイプのエアコンです。ルームエアコンに該当しますが、家電リサイクル法の対象外になります
壁掛け型でも業務用の能力が大きいタイプのエアコンも家電リサイクル法の対象外となります
- ハウジング型エアコン天井埋め込み型
- ハウジング型エアコン壁埋め込み型
- 壁掛けタイプでも能力が大きい業務用エアコン
- 床置きタイプでも能力が大きい業務用エアコン
公共工事などでは家電リサイクル券等の書類提出が必須になるため、法に基づく必要な知識はきちんと理解しておきましょう。
最後必要な書類がないと現場代理人としては非常に焦ります