
建設業で9年働き商売の観点から建設業に思う事。
設備屋として働き9年経過して年々感じている事があります。
- 建設業自体儲けが少なくなってきている。
- 自社の(社員)職人がバリバリに動くと儲けが大きくなる。
- 小さい現場や設備工種が少ない現場ほど支出管理がしやすく結果儲かる
最近特に感じるのは③の小さい現場の方が実は利益率が良いのではと思うのです。
規模の大きな案件だと管理コストが大きくなる
現場には大小様々な案件があります。
仮に利益率が10%残せると最初に仮定して案件を受注します
1千万の請負現場だと100万円
5千万の請負現場だと500万円
1億円の請負現場だと1000万円
3億円の請負現場だと3000千万
3億円の案件が一番利益が残せる予定です。3億あるので当然ですね
元請け建築の段取りにもよりますが、私のこれまでの経験だと大きい現場になればなるほど工事終盤にかけて当初想定した利益率から実際の利益率は下がっています
私の実力のなさを棚にあげて申し訳ないのですが、原価管理は相当難しいです。
安全管理、工程管理、品質管理が完璧に抜け漏れなくできてこそ原価管理も完璧にできるイメージです
現場規模が大きくなると増えることを記載して行きます
- 職人が増える
- 施工図を書く枚数が増える
- リース品が増える
- 材料が増える。特に衛生設備の配管材
- 打ち合わせが増える
- 多くの人数を相手にするため脳のリソースが増える
端的に説明すると管理コストが莫大に跳ね上がるのです。
設計段階の工事漏れもある
最近では実際に行わなくてはならない工事を設計段階で漏れている事もありその際は施工者の負担で工事を進めなくてはならない場合もあります
設計漏れでの工事費用の追加はエンドユーザーであるお客さんには請求することが難しいです。。
規模の大きな現場になればなるほど様々なマイナス要因が増える場合も多く利益率は低下して行きます
小規模現場の方が大きな儲けも少ない管理コストや損失も少ない
私は会社の規模にもよると思いますが、大きな現場より管理コストが少ない小規模な現場をこなす方が利益率の観点から良いと思います
大きい現場は施工管理者の疲労度も凄まじいのでなかなかに大変です。
規模の大きい案件でストレスやプレッシャーに耐えきれず退職する方々も数多く見てきました。
貴重な戦力となる施工管理者がが退職すれば会社としては損失が大きいです。
やはり商売において大きくなりすぎず手堅く利益を確保していく事。
管理コストを徹底して少なくする事。
商売に関わる人数をできるだけ少なくし簡潔させる事。
これらの要素が重要なのではないかと設備屋の観点から書かせていただきました。
ではまた!