
仕事でも通じる2つの力。有形の力。無形の力。
私は野球の野村監督が好きなのですが、野村監督がよく使われていた言葉で「有形の力」「無形の力」と呼ばれるものがあります
実は「有形の力」「無形の力」とは生前野村監督が何度も使われていた言葉です。
私が高校の頃、約15年前から使われていました。
当時高校野球をしていた私はレギュラーにはなれませんでした。
ですが控えの選手も含めてチームが強くなるためには2つの力が大事なのだと野村監督は話されていました。
レギュラーになれなかった当時、2つの力に関しての説明を聞いた時にすごく心に響いた事を今でも思い出します。
会社も組織として成長していくために「有形」「無形」2つの力はとても大事だと思います
有形の力とは
有形の力とは目に見える力の事です。
・野球でヒットやホームランを打てるようになる
・ピッチャーであれば早い球を投げらるようになり三振が取れる
・内野、外野の守備がうまくなる
・投げる、打つ、走るなどの力
有形の力は成果などを可視化できますね。
仕事に当てはめた場合には、職人さんと呼ばれる仕事が有形の力に当てまるのではないでしょうか。
・1年前より配管を綺麗に早く施工できる
・1年前より綺麗に絵を描ける
・1年前より機械を早く組み立てる など
技術の向上が可視化しやすいですね
無形の力とは
対して無形の力というのは目に見えずらい力です
・観察力(ピッチャーの癖を読む力)
・洞察力(ピッチャーの球種を読む力)
・判断力(内野ゴロや外野フライの際、前に出て捕球するかなどの判断)
・勇気(盗塁を仕掛ける際に勇気を持ってスタートを切れるか)
・相手チームのデータを収集して分析する力
・仲間を励まし勇気づける声かけができる力
野球などのスポーツでは技術面のパフォーマンスが観客の目に映りますが、技術面を披露する前にどのプレーをするかを判断し決断するのは無形の力になります。
私も高校時代相手にプレッシャーをかける声かけをしなさいと言われていました。
決してヤジではなく、「三遊間広いからバッター狙っていけよ」とか相手の隙を観察して仲間に声かけするように言われました。
当時の監督さんも野村イズムを非常に理解されていました。
懐かしい・・
仕事に当てはめると次のようになります
・読みやすい、変わりやすいプレゼン書類を発表者にかわり別のチームで作成する
・印象がとても良く気持ちが良くなる挨拶や電話対応をしてくれる事務や受付の方
・仕事に悩んでいる新人、若手に声がけしアドバイスを送り成長させる上司や先輩
・会社の課題や改善ポイントを提案する若手社員
・なぜかわからないが相手に対して良い印象を与える社員
無形の力は形には目には見えづらいためにインパクトが少ない印象があるかもしれません。
ですが無形の力を発揮することは難しいですし、スキルも伴います
上記に記載したように無形の力を鍛えて発揮することは組織に対しての貢献度が高いのではないでしょうか。
有形の力には限界がある。無形の力には限界がない。
有形の力は年を重ねると衰えていきます
野球でもいつまでも150キロは投げられないし、いつまでもホームランを打つことは難しいです。
仕事でも第一線で作業する事も年齢を重ねると難しくなってきます
対して無形の力には限界がないと言われます。
無形の力を鍛えるには、自らがチーム・組織に対してどのように貢献できるかを「考える事」です。
つまり「考える事」には限界がないのです
施工管理の仕事もどちらかといえば無形の力の方が多いでしょうか
職人をマネジメントする対人折衝も無形の力のテクニックだと思います。
深いです。。ふう。。
まとめ。自分の付加価値を上げるにはさまざま方法がある
自分の得意なことや苦手な事は色々あると思います。
有形の力を必要とされる職場でも自分が得意な組織への貢献方法は無形の力だったりします。
逆に無形の力が非常に必要とされる職場において有形の力を発揮する事が得意な場合もあります。
組織へ貢献をすることを考えた際、どちらの力が自分の得意なのかを理解することは自らの人的資本を上げる上で重要な事なのではないでしょうか。
無形の力は目に見えづらく評価されにくい面もあります。
ですが実はスキルを伴う「無形の力」は組織に貢献することにおいては非常に重要な力だと思います