仕事(設備屋の話)

面積区画と竪穴区画について解説

防火区画の面積区画についての説明を行います

面積区画とは

面積区画とは火災が燃え広がらないようにして、被害を局部的なものにとどめるために、耐火構造などの床、壁、特定防火設備などで区画すること。

区画面積

区画面積の数値が小さいほど、より厳しく防火区画をするという事です

①主要構造物を耐火構造とした建築物は1500m2以内ごとに区画します

②準耐火建築物は1時間準耐火構造の床、壁、特定防火設備で区画します。準耐火建築物は、任意の準耐火建築物(建築基準法の規定により義務つけられたものでなく、建築する者が自分の判断により任意に準耐火建築としたもの)義務の準耐火建築物(建築基準法の規定により、準耐火建築物するように義務付けられたもの)により区画面積が異なります

  • 任意の耐火建築物(建築基準法の規定により義務付けられたものでなく、建築する者が自分の判断により任意に準耐火建築物としたもの)・・1500m2以内に区画
  • 義務の準耐火建築物 (建築基準法の規定により、準耐火建築物とするように義務付けられているもの)・・500m2以内ごとにまたは1000m2ごとに区画

竪穴区画とは

竪穴区画は、建築物のある階で発生した火災や煙が竪穴部分を経由して上下階方向に拡大するを防ぐために設けるものです。火災時には、上階への延焼や煙の拡大が非常に早いので、これを防ぐ竪穴区画による対応は防火上重要なことです

竪穴区画を設置する部分

以下のような「上下階を連通させる開口部」がある部分に竪穴区画を設ける必要があります。

  • 階段室
    (特に非常階段や屋内階段など、上下階を貫くもの)
  • エレベーターシャフト
  • 機械・設備ダクト類(空調、排気などの竪ダクト)
  • パイプスペース(PS)、電気シャフト
  • 小荷物専用昇降機(ダムウェーター)シャフト
  • 吹抜け部(用途や規模により竪穴扱いになる場合あり)

これらは火災時に煙が一気に上昇して被害を拡大しやすいため、耐火壁・耐火扉などを用いて竪穴区画として処理します。

ABOUT ME
繊細な設備屋けー君
子ども3人の子育てをしながら、建設業界の設備屋として約10年働いています。 日々精神的に追い詰められながら奮闘しています。 建設業界には絶対マッチしない繊細な気質でありながらも自身を変えていく過程や施工管理として働いて体験した内容をブログにて示したいと思います。 子育ての奮闘記もブログに記していきたいです。 私には目標がありその目標を達成したいと思います。 資格・・1級管工事施工管理技士、甲種Ⅰ類消防設備士、電気工事士です どうかぜひとも読んでいって下されば幸いです